EU、ベラルーシ大統領への制裁で合意 デモへの暴力悪化

[ルクセンブルク 12日 ロイター] – 欧州連合(EU)は12日、外相理事会を開催し、ベラルーシのルカシェンコ大統領と他の高官に制裁を課すことで合意した。8月の大統領選を巡るデモへの治安当局の暴力が悪化しているという。

EUは2日、合計40人のベラルーシ当局者に制裁を導入。ルカシェンコ大統領は制裁対象外としていたが。ルカシェンコ大統領が新たな選挙実施の検討を拒否したことを受け、選択の余地がなくなったとした。

EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は記者団に対し、「これがベラルーシの状況変化に対する答えだ」と指摘。ルカシェンコ大統領には自由かつ公平な大統領選に向けた協議を検討する「意思が完全に欠落している」とし、「ベラルーシ当局に様々な協議を行おうとする兆候がない」と述べた。

EUはベラルーシの状況は劇的に悪化していると指摘。制裁には準備に数日かかる見通しで、渡航規制や資産凍結も実施されるという。

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