EU外相、ナワリヌイ氏襲撃巡る対ロシア制裁で一致=外交筋

[ルクセンブルク 12日 ロイター] – 欧州連合(EU)加盟国は12日、ルクセンブルクで開いた外相理事会で、ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏が猛毒の神経剤で襲撃を受けたとみられる問題を巡り、ロシアに制裁を科す独仏の提案を支持した。外交筋が明らかにした。

独仏は対ロシア制裁を提案する根拠として、化学兵器禁止機関(OPCW)がナワリヌイ氏の体内から神経剤ノビチョクが検出されたとしているのに対し、ロシアからは信頼できる説明がないと指摘。

独仏がこれだけ迅速に制裁の導入で合意したことは、EUがロシアに対する強硬姿勢を強めている表れだとみられる。

ドイツのマース外相は外相理事会前に記者団に、ナワリヌイ氏の毒殺未遂は結果を伴うのが当然だと指摘。「フランスとドイツはわれわれの注意を引いた特定の人々への制裁発動を提案する」としたが、詳細には踏み込まなかった。

EU外交筋によると、ロシア軍の情報機関であるロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)の複数の当局者に対する資産凍結と渡航禁止の制裁措置について、27加盟国の外相から幅広い支持が得られたという。

ロシアはナワリヌイ氏の毒殺未遂への関与を否定している。

インターファクス通信によると、ロシアの有力議員、Vladimir Dzhabarov氏は12日、ロシアはEUの制裁に相応の対応を取る可能性があると述べた。

EUの対ロシア制裁は法的文書が今後作成され、加盟国の専門家の審査を通る必要があるため、すぐには承認されない見通し。

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