民主主義への不満、世界的にミレニアル世代が最大=研究

[ロンドン 20日 ロイター] – 英ケンブリッジ大学が発表した研究によると、民主主義に対する若年層の満足度が過去100年で最低で、失望感は最大に達していることが分かった。特に、欧州、北米、アフリカ、オーストラリアでその傾向が顕著だった。

さらに、1981─1996年に生まれたミレニアル世代は、1965─81年生まれのX世代や、44─64年生まれのベビーブーム世代、18─43年生まれの戦争世代に比べて失望感が強いことも分かった。

研究報告書は「世界的に、若年層は上の世代に比べて民主主義の業績に対する不満が強いほか、上の世代が同年齢だった時期よりも不満が強い」と指摘。

特に米国、ブラジル、メキシコ、南ア、フランス、オーストラリア、英国で若者の不満が強いという。

一方、ドイツ、韓国、多くの中東欧旧共産圏諸国では満足度が高まっていた。

報告書は、民主主義に対する若者の失望の主な要因は富と所得の格差にあると指摘。米国ではミレニアル世代が全人口の4分の1前後を占めているにもかかわらず、富の3%を保有するにとどまっているとの統計を引用した。ベビーブーム世代がこの年齢だった時期に保有していた資産は全体の21%だった。

また研究では、ポピュリストが既成政党の政治に挑戦することで触発された穏健派の政党や指導者が問題の改善を図り、結果的に民主主義への参加を後押しする可能性があることも示された。

この研究は大学内の研究所が、160カ国・480万人から、1970─2020年に収集した回答を分析したもの。

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