スペースジェット、コロナ影響踏まえスケジュール精査と承知=梶山経産相

[東京 23日 ロイター] – 梶山弘志経済産業相は23日の閣議後会見で、三菱重工業<7011.T>子会社の三菱航空機が開発中の国産ジェット旅客機「三菱スペースジェット」の開発を凍結する方向で調整していると報じられたことについて「コロナによる深刻な状況を踏まえ、スケジュールの精査を行っていると承知している」と述べた。

そのうえで「重要なプロジェクトであり、引き続き、関係者の尽力に期待したい」と語った。

福島第1原子力発電所にたまり続けるALPS(多核種除去設備)処理水の処分方法について「27日に政府方針の決定はしない。具体的に決定時期を伝えられる段階にはない」と述べた。一部で27日に政府が関係閣僚会議を開き、方針を決めると報じられていた。

政府は、23日午前に「廃炉・汚染水対策チーム会合」を開き、これまでの関係者の意見などの結果をまとめ、関係省庁間で議論を行った。梶山経産相は「議論を踏まえて、関係省庁でさらに検討を深めたうえで、適切なタイミングで政府として責任をもって結論を出したい」と述べ、丁寧に進めるという従来の姿勢を繰り返した。

(清水律子 編集:内田慎一)

関連記事
中国共産党はWHOを代理人とし、米国に対する「ハサミ戦略」を始めるだろう。新たに進められているパンデミック条約がその引き金となる。
韓国最大の太陽光発電メーカーであるハンファ・ソリューションズ傘下のQcellsは中国江蘇省啓東市にある工場を6月30日に永久閉鎖する。
中国共産党の国家安全部が主導する研究機関は、AI技術とビッグデータを利用してカナダの華人議員の個人情報を密かに収集している。
米イエレン財務長官の最近の訪中は、新たな貿易戦争の予兆であるとする見方がある。イエレン氏は中国当局に対し、ダン […]
全世界の軍事費支出が9年連続で増加し、過去最高値を再び更新したことが明らかになった。スウェーデンに本部を置くシンクタンク「ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)」が22日(現地時間)に公開した報告書によると、昨年の全世界の軍事費支出規模は約2兆4400億ドル(約772兆円)に達すると集計された。