【紀元曙光】2020年12月2日

(前稿より続く)筆者の身近にある日用品は、ほとんどが中国製である。
▼その現状を今すぐ変えることはできない。ただ、以下のことは日本人も知っておいて良い。そうした安価な日用品や玩具のなかには、中国の強制収容所で、不当逮捕された「良心の囚人」が毎日10数時間におよぶ過酷な労働を強いられて生産された物品が含まれていることだ。
▼映画『馬三家からの手紙』で、不当逮捕された法輪功学習者の主人公が収監されたのが遼寧省馬三家(マサンジャ)にある労働教養所(労教)。彼がそこで作らされたのは、海外向けのハロウィンの玩具だった。「見つかったら殺される」。決死の覚悟で夜中に書いた英文の手紙を、玩具の箱の底に隠した。その後、罪もない彼は「刑期」を終えて出所する。
▼その手紙を米国オレゴン州に住む主婦が見つけて、物語は動き出す。実話にもとづくドキュメンタリー映画であるが、悲しいのは、海外に亡命したその主人公が今は生きていないことだ。中共が放った刺客に暗殺されたらしい。
▼日本で販売されている中国製品のうち、どれが不当な強制労働の産品であるか、小欄は触れない。対中貿易に関係する人々を、ここで批判する意図もない。ただ、日本の中共ウイルス感染者が大爆発を起こす前に、日本人の意識が中共を完全否定する側に立ち、さらに、間もなく滅ぶ共産党中国との関係を全て断つ。そうしなければ、日本までが「淘汰」される。大紀元が、いま日本国民に訴えるのは、この一事である。
▼読者各位に重ねてお願いいたします。この国難から日本を救うため、皆様の力をお貸し下さい。(6回了)