【紀元曙光】2020年12月21日

21日、日本医師会をはじめ医療関係の9団体が「医療緊急事態宣言」を出した。

▼全ての医療現場の方々に改めて敬意と感謝を捧げたい。院内感染というリスクと隣り合わせで、それでも医療者自身が倒れてはならない重圧と、次々に増える入院患者に向かう責任感、使命感はいかばかりかと推察する。

▼日本病院会・相澤会長の言葉のなかに「折れそうな心を必死で支えながら」という現場の人々の悲痛さを伝える表現があった。それは私たちも忘れてはならないし、常に共感できる想像力をもちたいと思う。感染者の全てが重症化するわけではないと言われるが、この危機に感染拡大を抑止すべきことは言うまでもない。

▼ただし、それとは別に、反省すべき点が多々あったことも忘れてはならない。今年の前半期、主に4月5月と記憶するが、やむなく緊急事態宣言に踏み切ったのは、医療崩壊を絶対に避けるとともに、なんとか「時間かせぎ」をして有効かつ具体的な方策を講じるという大目的があった。それがどこまで達成できたのか、という反省である。

▼大紀元の使命は、もちろん医療ではなく、責任あるジャーナリズムである。このウイルスを「中共ウイルス」と当初から呼んでいる。「このウイルスには目がついている」「中国共産党に狙いを定めている」ともお伝えした。

▼「大紀元は何を言っているのだろう?」と読者は思われただろうか。しかし本当なのだ。このウイルスには、中共とそれに関係するものを淘汰するという「目的」がある。その具体的事象から帰納すれば、感染拡大防止の「手立て」が見えてくる。