米司法省、TikTok使用禁止巡る控訴審の一時停止要請

[ワシントン 10日 ロイター] – 米司法省は10日、2カ所の連邦控訴裁判所に、トランプ前政権の中国短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」使用禁止措置を巡る裁判の審理一時停止を要請した。

トランプ前政権は、安全保障上の懸念を理由に米国でTikTokアプリ提供を禁止する措置を取った。この措置の差し止めが裁判で認められ、前政権側が控訴していた。

司法省は10日、コロンビア特別区連邦控訴裁と第3巡回控訴裁に対し、前政権が主張した安全保障上の懸念に相当するか商務省が関連記録の評価を行う予定だと説明。第3巡回控訴裁は同日夜、11日に予定されていた審理を取り止めることに同意し、政府に60日以内に状況報告するよう求めた。

TikTokの米国事業をオラクルと小売大手ウォルマートに売却する計画を巡り、ホワイトハウスは、バイデン政権が新たな積極的措置をとっていないと説明した。

TikTokとウォルマートはコメントを差し控えた。オラクルにコメントを求めたが、返答はない。

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