ロシア警察、野党政治家など200人拘束 モスクワで集会中に

[モスクワ 13日 ロイター] – ロシア警察は13日、モスクワの集会に参加していた野党の政治家数人を含む200人あまりの身柄を拘束した。内務省が発表した。

ロシアでは、昨夏の毒殺未遂から回復した反体制派指導者ナワリヌイ氏が今年1月の帰国直後に逮捕・収監された後、反政府派への取り締まりが強化されている。

集会を主催した「オープン・ロシア」のピボバロフ事務局長によると、13日と14日に開催予定だった集会にはロシア全土から地方自治体の代表が集まっていた。

現地メディアの映像には、集会の最中に警官らが建物内に入り、参加者を次々に拘束し、外にとめた車で連行する様子が映っている。

内務省のモスクワ支部は、200人ほどを拘束し、調査を進めていると明らかにした。

警察は、拘束の理由について、集会参加者の多くが新型コロナウイルス対策の防護具を付けていなかったとしたほか、参加者の中に国内で「望ましくない活動」を行う組織のメンバーがいたと説明した。だが、映像では大半の参加者がマスクを着けていた。

「オープン・ロシア」は、元石油王でプーチン政権を批判し亡命したミハイル・ホドルコフスキー氏が設立した英国拠点の財団。ロシア政府が2015年の法律で、望ましくない活動をする組織として禁止した30あまりの組織の一つ。

人権団体のOVD-Infoによると、今回拘束された人数は170人以上に上る。

野党政治家のイリヤ・ヤシン氏やジャーナリスト兼反政府活動家のウラジミール・カラ=ムルザ氏は拘束後にSNSにメッセージや写真を投稿。現地テレビ局によると、エカテリンブルク元市長やモスクワ市議会議員も拘束された。

関連記事
新しく就任した米軍のインド太平洋軍司令官、パパロ上将は5月3日、ハワイで開催された司令官交代式において、中共によるインド太平洋地域への侵略と影響力の拡大を「違法であり、脅迫や挑発、欺瞞を伴う行為」と指摘した。
5月2日に開催された、米連邦議会上院軍事委員会の公聴会では、「世界の脅威」について議論され、ヘインズ総監は中共とロシアの秘密協力が政治、経済、軍事、技術の各分野に及び、特に台湾問題にも大きな影響を与えていると述べ。
ロシア当局は中国共産党と歩みを揃え、自国内で信仰への弾圧を強めている。モスクワ市トゥシンスキー地区裁判所は4日、法輪功学習者であるナタリヤ・ミネンコワ氏(46)について、2カ月間の拘留を命じた。
5月3日早朝、ロシア警察による法輪功学習者の家宅捜索が5件あった。「望ましくない組織」のために活動した疑惑で、4名が拘束された。ロシアの主要メディアが報じたが、法輪功に関して、中国共産党による誤った情報をそのまま流している。
フランスで、中国共産党の海外警察組織が反体制者を中国へ強制送還しようとする事件が発生した。 駐仏中国大使館の職 […]