イラン、拿捕の韓国籍タンカー解放 韓国は凍結資金問題で支援約束

[ソウル 9日 ロイター] – 韓国外務省は1月にイランに拿捕された韓国籍タンカーと船長が9日に解放されたと発表した。同省当局者は米国の制裁により韓国の銀行で凍結されているイラン資金の返還に努めると約束したと明らかにした。

外務省は声明で「船長と乗組員の健康状態は良好だ。タンカーと積み荷にも問題がないことが確認された」とし、事務手続きを終えて既に出航したことを明らかにした。

国営イラン通信(IRNA)によると、イラン外務省も、タンカー所有者と韓国政府からの要請に基づき、調査を終えた後にタンカーを解放したことを確認。外務省報道官は「イランは、環境保護を含む海洋法の完全な遵守を強調しており、あらゆる違反行為を監視している」と表明した。

同報道官によるとイラン側は、船長に同地域で過去に違反の記録がないことを考慮して、解放を決定したという。

イランはホルムズ海峡で化学物質によって海域を汚染したことを理由に同タンカーを拿捕した。2月に船長以外の乗組員を解放することに同意したが、米国の制裁により韓国で凍結されている70億ドルの資金を返還するよう求めたため対立が深まっていた。

韓国外務省の当局者は匿名を条件に記者団に対し、双方はタンカーと資金の問題は無関係との認識で一致しており、韓国は凍結資金問題の解決を支援すると約束したと説明。「われわれは資金問題の解決に確固とした意欲を表明した」と述べた。

韓国側は、タンカーはいかなる汚染も引き起こしていないと表明。同当局者は、イランは船会社の刑事訴追方針を撤回した、と明らかにした。

*内容を追加しました。

関連記事
  イギリス政府は、中国共産党のスパイ活動に対する懸念から、2025年4月までに国内の重要施設からす […]
極真会館の長谷川道場出身、纐纈卓真氏にインタビューした。その強さの秘密を聞いてみた。また、インタビューの間に空手についての情報を挿入してゆく。
元米国務長官マイク・ポンペオの中国政策上級顧問、シンクタンク、ハドソン研究所の中国分析センター所長である余茂春氏は、「中国共産党の最大の弱点は人権」とし、「米国が中国との関係で優位に立つためには、この点を狙わなければならない」と明らかにした。「人権問題は中国と米国の関係、さらに中国と他のすべての国の関係に大きな影響を与えるだろう」と強調した。
4月24日、米宇宙コマンド司令官スティーブン・ホワイティング大将が日本を訪れ、中国の宇宙軍事力の異常な増強に対して警告を発した。ホワイティング司令官は木原防衛相、統合幕僚監部議長、航空自衛隊長や航空宇宙事業本部長等の要人と対話し、宇宙領域における日米同盟のさらなる強化に向けた協力を確認した。
鬼木誠防衛副大臣は29日、フィリピンを訪問し、同国のテオドロ国防相と会談した。日本がフィリピンに供与する移動式警戒管制レーダー2基目の引き渡し式典にも出席した。東アジア地域における中国共産党の拡張に対して連携して抑止を図る。