イスラエル空爆継続、北ガザ司令官殺害 地下トンネル網爆撃

[ガザ/テルアビブ 17日 ロイター] – イスラエル軍は17日もパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスに対する集中的な空爆を継続し、北ガザの司令官を殺害したほか、ハマスが利用している地下トンネル網を爆撃した。イスラエルに対するロケット弾攻撃も継続しており、事態沈静化の兆しは見られない。

イスラエル軍が殺害したのは「イスラミック・ジハード」の北ガザのHussam Abu Harbeed司令官。 イスラエル軍によると、この人物はイスラミック・ジハードの司令官を15年務めており、軍事衝突が始まった日の攻撃に関与。声明で「イスラエルの一般市民に対する数件のミサイル攻撃の背後にいた」とした。

イスラミック・ジハードはハマスとともにイスラエルと戦っており、司令官殺害直後にイスラエルのアシュドットに対するロケット弾攻撃を実施。イスラエル警察によると、この攻撃で3人が軽い怪我を負った。

イスラエル軍は、ガザ地区にあるハマス幹部の住居9カ所も攻撃。このほか、ビールシェバとアシュケロンがロケット弾に攻撃を受けたことを受け、ハマスが利用している地下トンネル網のうち15キロ分を攻撃した。

ガザの保健当局によると、攻撃が始まった10日以降、子ども58人と女性34人を含む204人が死亡。イスラエル当局によると、同国では子ども2人を含む10人が死亡した。

攻撃の応酬が収まらない中、米国のブリンケン国務長官は一般市民を守るよう呼び掛けると同時に、米政府は水面下で停戦に向け尽力していると表明した。

こうした中、ボズクル国連総会議長は20日に国連総会を開催し、紛争を巡って話し合うと表明した。

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