4月の世界粗鋼生産は前年比23%増、価格上昇などで=世界鉄鋼協会

[ロンドン 21日 ロイター] – 世界鉄鋼協会(WSA)が21日公表した統計によると、4月の世界粗鋼生産は前年同月比23%増加し、1億6950万トンとなった。新型コロナウイルス対策の緩和と価格上昇を受けた生産増で、今後数カ月は増加基調が続くと見込まれている。

ただ、前年同月に新型コロナ禍で生産施設の閉鎖が相次いだことから、増加幅は押し上げられている。

キャピタル・エコノミクスのチーフ・コモディティーズ・ディレクター、キャロライン・ベイン氏はノートで「前年同月比の伸び率は、ベース効果で押し上げられている。これを踏まえたわれわれの算出では、4月の生産は日量で前月比約3.5%増となる。主に国際価格の上昇に支えられている」と述べた。

また、インドの生産が前月比で減少したものの、中国、ロシア、ブラジルの大幅な伸びに相殺されたと付け加えた。

中国の4月粗鋼生産は前月比7.5%増だった。

インドの生産は前月比14.4%減少、欧州連合(EU)は2%減。ベイン氏は新たなコロナ規制が背景となった公算が大きいとみている。

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