韓国中銀、デジタル通貨試行へ 8─12月に決済・預金などテスト

[ソウル 24日 ロイター] – 韓国銀行(中央銀行)は24日、デジタル通貨の試験プラットフォームを構築するための技術サプライヤーを選定すると発表した。

韓国銀行は、中銀デジタル通貨(CBDC)をテスト環境で立ち上げ、その実用性を調査するため、公開入札を通じてパートナー業者を選ぶと説明。韓国では初の試みとなる。

中国や英国、スウェーデンなどの中銀が、金融システムの近代化、暗号通貨による影響回避、国内外決済の迅速化を目的にデジタル通貨の開発を検討している。

国際決済銀行(BIS)が1月公表した調査によると、世界全人口の2割をカバーする地域の中銀が今後3年以内にCBDCを発行する可能性が高いという。

韓国銀行当局者は会見で、現金取引の割合は大幅に減っているとの認識を示し、「現在行っていることは、急速な決済システムの変化に備えるためのものだ」と語った。

試験プラットフォームでは民間銀行や小売店でのテストが含まれ、携帯電話を使った決済、資金移動、預金などが試行される予定。試行は今年8─12月に行われ、来年には第2段階に拡張される可能性がある。

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