英空母のアジア派遣、ジョンソン首相「中国に法治への信頼示す」

[ロンドン 21日 ロイター] – ジョンソン英首相は21日、空母「クイーン・エリザベス」を中心とする空母打撃群のアジアへの初派遣について、中国などに英国が国際海洋法の正当性を信じていることを示すものになると表明した。

首相は地中海やインド洋、南シナ海を経て日本に至る空母打撃群の派遣について、英国の価値観や軍事力を伝えるものになると指摘。ポーツマス海軍基地の空母上で各放送局に対し、「われわれが明確にすることの1つは、中国の友人たちにわれわれが国際海洋法を信じていると示すことであり、自信に満ち溢れながらも対立的ではない方法でわれわれはその点の正当性を示すだろう」と語った。

派遣期間中には40カ国以上と交流する予定となっている。

首相はまた、「われわれは誰とも敵対を望んでいないが、友人やパートナー、米国民、オランダ国民、オーストラリア国民、インド国民、その他多くの人々とともに、われわれ皆が依って立つ国際ルールに基づいたシステム、法治を擁護するに当たって、英国が非常に重要な役割を担っているとわれわれは考えている」と述べた。

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