国安法、香港の自由を大きく制限 中英共同宣言に違反=英政府

[香港 11日 ロイター] – 英政府は報告書で、中国は香港国家安全維持法(国安法)で香港における「自由を大きく制限」していると批判し、香港に高度の自治を約束した1984年の中英共同宣言に違反していると指摘した。

ラーブ外相は報告書で、昨年6月に制定された国安法は反政府勢力を抑え込むために利用されていると批判。香港の選挙制度見直しに対しても懸念を示した。

ラーブ氏は10日の声明で「われわれは中国が共同宣言を順守していない状態にあると結論付けた」と述べ、国安法は中国政府が主張しているように一部の犯罪者を対象としたものではなく、「異なる政治的見解を示す場を大幅に減らし、表現の自由と正当な政治的議論を抑え込むために利用されている」と指摘した。

これに対して香港政府は「不正確」で「事実からかけ離れており、明らかに二重基準だ」と反論した。

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