ナワリヌイ氏が死亡ならロシアと世界の関係は悪化=バイデン米大統領

[ブリュッセル 14日 ロイター] – バイデン米大統領は14日、ロシアで収監中の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が死亡することがあれば、米国をはじめ世界各国とロシアの関係が悪化すると語った。

バイデン氏は「もしナワリヌイ氏が死亡することがあれば、それは悲劇であり、ロシアが基本的な人権を守るつもりがないことを示す新たな証拠となる。それはロシアと世界中、そして私自身との関係を悪化させる」と語った。

ナワリヌイ氏は4月に健康状態が悪化し、受刑者用の病院に移送されたが、側近のジダーノフ氏は先週、ナワリヌイ氏の健康が回復していると明らかにした。

バイデン氏はまた、16日のプーチン大統領との米ロ首脳会談でロシア側が望む場合は共通の関心のある分野での協力を提案する方針だが、ロシアが攻撃的な対応を取る場合には「同様に対抗する」と語った。

関連記事
現在、法廷はトランプ前大統領に対し、4月15日にニューヨークで始まった刑事裁判について沈黙しろと命じた。これに対して一部の弁護士は、この命令が違憲であり、言論の自由の侵害であるとしている。
5月6日、フランスのマクロン大統領と欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長はパリで中国共産党党首の習近平と会談し、貿易不均衡とウクライナ戦争に関する懸念を強く伝えた。
習近平のヨーロッパ訪問中、英国防省が中国共産党のハッカー集団によるサイバー攻撃を受けた。
5月3日、「世界報道自由デー」に合わせて、国境なき記者団が報告書を公開した。この報告書では、中国が世界で最も多くの記者を刑務所に送っている国であることが明らかにされている。
新しく就任した米軍のインド太平洋軍司令官、パパロ上将は5月3日、ハワイで開催された司令官交代式において、中共によるインド太平洋地域への侵略と影響力の拡大を「違法であり、脅迫や挑発、欺瞞を伴う行為」と指摘した。