6月24日、米上院のパット・トゥーミー議員(共和党)とクリス・バン・ホーレン議員(民主党)は、 香港の民主派系新聞、蘋果日報(リンゴ日報)廃刊の責任を負う人物に制裁を科すため、昨年成立した香港自治法に基づく権限を行使するようバイデン米大統領に求めた。写真は最終日の蘋果日報。香港のニューススタンドで撮影(2021年 ロイター/Lam Yik)

米上院議員、香港紙の廃刊でバイデン大統領に制裁要求

[ワシントン 24日 ロイター] – 米上院のパット・トゥーミー議員(共和党)とクリス・バン・ホーレン議員(民主党)は、 香港の民主派系新聞、蘋果日報(リンゴ日報)廃刊の責任を負う人物に制裁を科すため、昨年成立した香港自治法に基づく権限を行使するようバイデン米大統領に求めた。

両議院は書簡で、リンゴ日報の創刊者である黎智英(ジミー・ライ)氏に対する不当な行為と同紙の強制閉鎖を受けて、香港自治法を全面的に執行することを求める、としている。

さらに、香港自治法は、香港市民の集会や言論、報道の自由、独立した法の支配を妨げることに関与している外国人や外国企業を国務長官が特定し、議会に知らせることを義務付けていると説明。ジミー・ライ氏やリンゴ日報に対する息の詰まるような弾圧は、香港自治法第5条の適用対象となる多くの外国人も対象になる可能性が高い、と指摘した。

バイデン大統領は24日、 リンゴ日報が廃刊となったことに関して「メディアの自由にとり悲しい日だ」と述べ、中国による抑圧が一段と強くなっていることを示していると懸念を示した。ただ、制裁には言及しなかった。

ホワイトハウスと国務省はこの議員の書簡について、コメントの要請に応じていない。

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