ミラノ・コルティナ五輪は現地時間2月19日(日本時間20日)、フィギュアスケート女子シングルのフリーが行なわれ、日本勢は坂本花織が銀、中井亜美が銅メダルを獲得した。金メダルには米国のアリサ・リウが輝き、千葉百音も4位と表彰台に迫る健闘を見せ、日本女子の層の厚さをあらためて印象づけた。
ショートプログラム(SP)を首位に近い位置で折り返した坂本は、フリーでも持ち味の安定感とスケーティングスキルを前面に押し出した。大きなミスのないクリーンな構成で、スピードと緩急のついた滑り、情感豊かな表現力を両立。得点源となるトランジションとスケーティングの評価でも高い加点を重ね、総合2位で銀メダルに到達した。
超高難度ジャンプに偏らず、完成度と表現で勝負する坂本のスタイルは、ルールの変化とともに女子シングルのトレンドを象徴してきた。
五輪初出場の中井亜美は、重圧のかかる大舞台でも持ち前のジャンプのキレと表現力を発揮した。フリーでは序盤からコンビネーションジャンプを確実に決め、後半にも大きなミスなく滑り切ることで、SPとの合計で表彰台に滑り込んだ。とくに、フリー後半のジャンプでの加点と、リンク全体を使ったスケールの大きなスケーティングが高く評価された。
金メダルを獲得したのは、米国のアリサ・リウだった。高難度ジャンプを武器としながらも、この数年でスケーティングや表現力を磨き上げ、オールラウンダーとして完成度を高めてきた。
フリーでは、基礎点の高いジャンプ構成に加え、つなぎの動きやスピン、ステップでもレベル4を積み上げ、GOE(出来栄え点)とPCS(演技構成点)の両方で高得点を確保。リスクと安定のバランスを取りながら、大舞台で最高のパフォーマンスを引き出し、坂本や中井をわずかに上回るスコアで頂点に立った。
千葉百音は、SPから大きな崩れなくまとめ、最終グループで堂々とした演技を披露した。フリーでは細かなミスこそあったものの、全体の構成と演技の完成度は高く、最後まで観客を引き込むスケーティングで存在感を示した。
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