6月26日 独キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が次期首相候補に選出したラシェット氏(写真)は、ドイツとロシアを結ぶガスパイプライン事業(ノルドストリーム2)について、ロシアが協定に違反したりウクライナへの圧力に利用した場合、事業を停止する可能性があると述べた。写真はテレビ討論会に参加したラシェット氏。6月26日、ベルリンで撮影(2021年 ロイター/Christian Mang)

独与党首相候補、ロシアが協定違反ならノルドストリーム停止も

[ベルリン 26日 ロイター] – 独キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が次期首相候補に選出したラシェット氏は26日、ドイツとロシアを結ぶガスパイプライン事業(ノルドストリーム2)について、ロシアが協定に違反したりウクライナへの圧力に利用した場合、事業を停止する可能性があると述べた。

米国は、同パイプラインが欧州によるロシアへのエネルギー依存を高めるとして反対している。

ラシェット氏はテレビ討論会で、95%建設されているパイプラインを完成させるべきだと主張した。ただ、ロシアが規定違反をしたり、ウクライナに対して圧力をかけるために利用した場合には、パイプライン完成後も事業を打ち切ることができると語った。

社会民主党(SPD)の首相候補、ショルツ財務相もラシェット氏と同様の考えを示し、欧州へのガス輸送やウクライナの安全保障に影響を与えるようなことがあれば、完成後もそれに伴う結果を招くことになると述べた。

一方、世論調査で支持率2位の緑の党の首相候補、ベーアボック氏は、「プーチン氏はウクライナだけでなく、欧州の不安定化も望んでいる」とし、パイプライン事業への反対を改めて表明した。

また、対中政策に関してベーアボック氏は、中国政府による少数民族ウイグル族の扱いを理由に新疆ウイグル自治地区の製品を欧州連合(EU)は輸入すべきでないと主張。「対話は必要だが、厳しいアプローチも必要だ」と訴えた。

これに対してラシェット氏は、気候変動対策を進める上で中国との対話を継続することが重要との考えを示した。

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