ブラジルのワクチン調達に新たな汚職疑惑、大統領弾劾求める声も
[リオデジャネイロ 30日 ロイター] – ブラジルのボルソナロ大統領は30日、新型コロナウイルスワクチン購入契約交渉で賄賂を求めたと報じられた保健省の高官を解任した。これとは別に、インドのバーラト・バイオテックのワクチン調達を巡る汚職疑惑も浮上しており、大統領の弾劾を求める声が上がっている。
ロイターが確認した資料によると、連邦検察および警察当局は同日、バーラト製ワクチン購入契約に関する刑事捜査を開始。保健省の当局者やボルソナロ派の議員らが同社製ワクチン調達に向け、通常より前倒しで認可審査を行い、過剰な対価を支払うよう仕向けた疑いが出ている。ブラジルでは50万人以上がコロナ感染で死亡しており、ワクチン接種の遅れに市民の不満が高まっている。
超党派の議員や市民団体、弁護士らは同日、ボルソナロ氏の弾劾を求める請願書を議会に共同で提出。これまでに同様の請願書が100件以上提出されているが、議会の下院議長は対応を見送ってきた。
関連記事
1978年、最貧地域だったマデイラ島は、大胆な低税率政策で特別経済区を創設した。47年後、失業率は低下しGDPは大きく成長。EUが忌避する税制競争が、周縁地域を繁栄へ導いた実証例である。
トランプ米大統領は、マール・ア・ラゴを訪問したウクライナのゼレンスキー大統領を迎え、両者ともに機嫌は良さそうに […]
ベネズエラ沿岸にある麻薬船の拠点施設への攻撃は、カリブ海における米国の軍事作戦の拡大を意味している
トランプ大統領とネタニヤフ首相が会談。トランプ氏はイランの核再建に即時攻撃を警告し、ハマスには武装解除を強く要求。また、非イスラエル人初の「イスラエル賞」を受賞し、中東和平の枠組み拡大への意欲を示した
米国防総省は12月23日、「2025年中共の軍事力年次報告書」を発表し、台湾海峡の情勢に改めて強い警告を発した。中共が2027年末までに台湾への武力行使を計画していると指摘