7月19日 英イングランドで19日、新型コロナウイルス対策の規制が解除される。写真は3月12日、ロンドンで撮影(2021年 ロイター/Henry Nicholls)

イングランドのコロナ規制解除、英首相が慎重な行動呼び掛け

[ロンドン 18日 ロイター] – 英イングランドで19日、新型コロナウイルス対策の規制が解除される。ジョンソン首相は、解除後も慎重な行動を続けるよう市民に呼び掛けているが、新規感染者が急増する中でもワクチン効果によって重症者や死者の増加が抑えられることに期待をかけている。

昨年3月以降の一連のロックダウン(都市封鎖)で打撃を受けた経済の再開を優先するジョンソン氏の決定は、世界のコロナ対応の新しい段階となる。

新規感染者数が記録的な水準に達しても、ワクチンが引き続き重症者や死者の抑制に効果を示せば、ワクチン接種率の高い他の国が正常化に向けた方針を策定する上で参考になる。

しかし、ジョンソン氏の戦略にはリスクが伴う。特に、ワクチンに耐性のある変異株が出現する恐れや、感染者があまりに増加して経済が停止する可能性がある。

こうしたリスクを踏まえ、ジョンソン氏は市民に対し、慎重な姿勢で活動を再開するよう求めている。

18日に収録したビデオメッセージで「(規制解除を)今やらなければ、いったいいつやるのかと自問しなければならない」とした上で、「今が正しい時だ。しかし、慎重に行わねばならない。ウイルスがまだ存在することを忘れてはならない」と強調した。

1日当たりの新規感染者は18日に4万8161人に上り、今年初めの第2波のピーク時を近く上回ると予想されている。

ただ、1回目のワクチン接種を終えた人は成人人口の87%、2回目も終えた人は68%を超える。1日当たりの死者は現在約40人と、1月時点の1800人超を大幅に下回っている。

イングランドで19日から撤廃されるのは、屋内でのマスク着用義務のほか、バーやレストランの人数制限、集会の人数制限。

景気回復を加速させる狙いだが、連日数万人の新規感染者が出る中、感染者だけでなく濃厚接触者も合わせて数十万人の労働者が自主隔離を強いられている。

これを受け、働き手の不足から休業に追い込まれる事業者や、鉄道を運休するケースも出ている。

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