韓国大統領の訪日断念、政府として「答える立場にない」=加藤官房長官

[東京 20日 ロイター] – 加藤勝信官房長官は20日、韓国の文在寅大統領が東京五輪開幕に合わせた訪日を断念したことに関し、「背景について日本政府として答える立場にない」と語った。日韓関係は厳しい状況にあるとの認識も併せて示し、「引き続き韓国側に適切な対応を求めていく」と述べた。同日午前の記者会見で語った。

中国政府を背景に持つAPT40と呼ばれるサイバー攻撃を巡って「強い懸念を持って注視している」との考えも述べた。加藤官房長官は会見で「悪意あるサイバー攻撃は看過できず、国家安全保障の観点からも強く懸念している」との認識を重ねて示し、サイバー空間の健全な発展に向け、日米欧など主要7カ国(G7)をはじめとする国際社会と連携していくと強調した。

一方、五輪開会式で作曲の担当者だった小山田圭吾氏の辞任を大会組織委員会が受け入れたことに関しては「組織委には五輪開幕に向け、しっかりと準備を進めて頂きたい」と語った。

今後の新型コロナ対応を巡って予備費の活用も含め、「自律的成長に向け躊躇なくマクロ経済政策を行っていく」との考えもあらためて述べた。

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