英国とルーマニア、リベリアは3日、国連安全保障理事会に宛てた書簡で、中東オマーン沖で先週起きたタンカー攻撃はイランが1機かそれ以上のドローンを使って行った可能性が「極めて高い」と指摘した。写真は攻撃を受けたタンカー、3日撮影(2021年 ロイター/Rula Rouhana)

先週のタンカー攻撃、イランがドローン使用の可能性 英が国連に報告

[ニューヨーク 3日 ロイター] – 英国とルーマニア、リベリアは3日、国連安全保障理事会に宛てた書簡で、中東オマーン沖で先週起きたタンカー攻撃はイランが1機かそれ以上のドローンを使って行った可能性が「極めて高い」と指摘した。

ロイターが確認した書簡によると、3カ国は今回の攻撃は「国際海運の安全を脅かすもので、明らかな国際法違反だ」とし、国際社会から糾弾されるべきだと訴えた。また、英国とリベリアは関係国とともに今回の攻撃を徹底的に調査しており、結果を安保理に報告するとした。

先月29日、日本企業が所有し、英国が拠点のイスラエル系運航企業ゾディアック・マリタイムが管理する石油タンカー「マーサー・ストリート」がオマーン沖で攻撃を受け、英国人とルーマニア人の乗組員2人が死亡した。

ブリンケン米国務長官は2日、この攻撃はイランの犯行だと確信していると述べ、「集団的対応」が行われるとの見方を示した。

イラン政府は攻撃への関与を否定している。

外交筋によると、英国はこの事案を数日中に安保理の非公式会議で取り上げる見込みだ。

これとは別に、イスラエルも安保理に対し、国民を守るためにあらゆる措置を講じ続けると表明している。

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