ロックダウン入りNZ、デルタ株の感染確認 中心街の人影まばら

[ウェリントン 18日 ロイター] – 新型コロナウイルスの市中感染が確認され、半年ぶりにロックダウン(都市封鎖)入りしたニュージーランドでは18日、最大都市オークランドや首都ウェリントンの中心街を歩く人の姿はほとんど見られない。

アーダーン首相は17日、オークランドでコロナ感染者が1人確認されたため、全土でロックダウン入りすると発表した。

期間は、オークランドと新規感染者が滞在していたコロマンデルで7日、他の地域で3日となる。

アーダーン氏は18日、感染者はデルタ株に感染していたことが確認されたと発表し、現時点で感染者は5人で、全て最初の感染と関連があると説明した。そのうちの1人は、オークランドの病院に勤める看護師で、ワクチン接種は完了していたという。

アーダーン氏はフェイスブックに投稿した動画で「私たちはこれまで私たちのやり方で対応してきた」と強調し、迅速かつ厳格に対応することでロックダウンが長期に及ぶことを避けることができるとの考えを示した。

いつもは買い物客や仕事をする人で賑わうウェリントンやオークランドの中心街は人影がまばらだ。前日には、ロックダウン発表を受けて、スーパーに日用品を買い求める人が押し寄せた。企業や学校はオンラインの会議や授業などの対応を急いだ。

ロバートソン財務相は、20日時点でロックダウンが解除されていない場合、賃金補助制度を復活させる方針を示した。

国内で最後に市中感染が確認されたのは2月。海外からの渡航はほぼ全面的に禁止しているが、国内では行動規制は導入していなかった。

コロナ感染者の累計は約2500人、死者は26人となっている。

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