米、加メキシコとの陸路入国制限を9月21日まで延長

[ワシントン 20日 ロイター] – 米国土安全保障省は20日、新型コロナウイルス感染拡大に伴って導入したカナダ、メキシコとの不要不急の陸路入国制限を9月21日までの延長することを決めた。

カナダ政府は7月、新型コロナワクチン接種の完了を条件に、8月9日から米国人旅行者の受け入れを再開すると表明。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)を受けて両国はそれまで、互いに入国制限を導入しており、企業は事業への打撃を指摘していた。

国土安全保障省はツイッターで「公衆衛生および医療の専門家と連携し、正常な旅行を再開する安全で持続的な対策を決めるために米国全土や国外のパートナーと緊密な協力を続けている」とコメントした。

米国はカナダ、メキシコとの間で2020年3月から陸路入国を制限しており、この措置は1カ月ごとに延長されている。ロイターは今週、延長される見通しと報じていた。

今回の制限は、夏の旅行シーズンの終わり以降まで続く。航空会社の関係者は新型コロナ感染者数が増えていることに言及し、米国が規制を解除するまで最低数週間、場合によっては数カ月間かかるとの見方を示す。

米国は現在、欧州域内を国境検査なしに移動できる「シェンゲン協定」の加盟国26カ国、英国、アイルランド、中国、インド、南アフリカ、イラン、ブラジルについて、直近14日間以内に訪れた外国人の大半の入国を禁止している。

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