中国浙江省のある工場(Andrea Verdelli/Getty Images)

中国、裕福な浙江省を共同富裕モデル区に 専門家「当局は切羽詰まっている」

中国当局はこのほど、毛沢東時代の政策スローガン「共同富裕」を再び提起し、高額所得者の収入を「調整」して「富の再分配」を図るとの方針を示した。当局は7月にすでに優秀な民間企業が多く集まる浙江省を共同富裕モデル区に指定した。

国営新華社は7月20日、浙江省での『共同富裕モデル区実施方案』を公表した。同方案は、同省で「所得分配の秩序を規範化し、個人の所得と財産に関する情報システムを確立して、過剰な所得を調節し、違法な所得を取り締まる」などと示した。

同時に、方案は高額所得者や企業経営者に対して、「公益慈善事業」への参与を奨励することにも言及し、企業家の寄付金などを預ける「慈善信託」の設立を後押しするとした。さらに、企業での従業員向け株式報酬制度の推進なども提案した。

▶ 続きを読む
関連記事
イラン戦争、貿易、人権、台湾問題が北京会談の主要議題となる見通し
米議会で提出された、チベットでのジェノサイド認定を求める超党派法案と、トランプ氏によるジミー・ライ救出への意欲を報じる。中国の弾圧に対し、米国が人権と経済の両面からどう対峙すべきかを問う解説記事
「大学を出ても仕事がない」中国で「焼き肉職人学校」に応募殺到。その中には大卒者までいた。しかも今の中国では、「配達員学校」「垢すり学校」「ザリガニ学院」まで次々に誕生。若者たちの進路が大きく変わり始めている
イランに対する米国の経済封鎖は、間接的に中国共産党政府に圧力をかけている。アナリストらは、これはトランプ氏が習近平との首脳会談を前に、交渉の切り札(レバレッジ)を構築しているものだと分析している
「こんな上海は見たことがない」上海市民からそんな声が出ている。かつて人であふれた大型商業施設では閉店した店が並び、上海駅周辺も人通りが激減。中国経済の冷え込みが、ついに上海の街並みまで変え始めている