8月30日、米連邦捜査局(FBI)は、昨年米国で発生した憎悪犯罪件数が2008年以来最多に達したとの報告を公表した。黒人とアジア系を標的とする犯罪増加が押し上げたという。写真は3月にニューヨークで行われた人種差別に抗議するデモで撮影(2021年 ロイター/Eric Lee)

昨年米国で発生した憎悪犯罪、過去12年で最多=FBI

[ニューヨーク 30日 ロイター] – 米連邦捜査局(FBI)は30日、昨年米国で発生した憎悪犯罪件数が2008年以来最多に達したとの報告を公表した。黒人とアジア系を標的とする犯罪増加が押し上げたという。

データは、全米の1万5000を超える法執行機関からFBIに提出された報告をまとめた。それによると、昨年発生した憎悪犯罪は7759件、で前年比6%増だった。

特に、黒人を標的とする犯罪は前年の1930件から2755件に、アジア系を標的とする犯罪は同158件から274件に増加した。

器物への犯罪ではなく人への犯罪に分類された7426件中、脅迫が占めた割合は53.4%、単純暴行は27.6%、加重暴行は18.1%だった。憎悪犯罪としての殺人は22件、レイプは19件報告された。

ガーランド司法長官は、声明で「憎悪による犯罪と事象に対する予防および対応措置は、司法省の最優先課題の1つ。FBIの2020憎悪犯罪統計は、包括的な対応が急務であることを示している」と述べた。

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