2021年7月1日、新宿で行われた中国民主化支持のデモに抗議する在日中国人(Gettylmages)

おごり高ぶった中国のナショナリズム 専門家「実に危険だ」

最近、アフガニスタンの政治情勢は世界の関心を集め、国際社会がアフガン国民の今後を心配するなか、中国のSNSでは、米軍のアフガン撤退とアフガニスタンの政策を嘲笑する書き込みが溢れている。有識者の間では、過激なナショナリズムは、中国を世界から孤立させているという見方が浮上した。

中国の王毅(おう き)外相は、7月に天津でタリバンの指導者と会談した。官製メディアはタリバンの黒い歴史に触れず、その一連の公約を報じた。中国のSNSには、米軍の撤退とアフガニスタンの政策をからかう投稿が埋め尽くした。中国共産党機関紙・人民日報系列の「環球時報」は、台湾をアフガニスタンに例え、台湾海峡で戦争が起きる場合、米軍はアフガニスタンのように台湾を見捨てるという見解を示した。中国人民大学の王義桅(おう ぎい)教授は、タリバンを「米国によって悪魔化されたアフガニスタン解放軍だ」とさえ呼んだ。

近年、中国の検閲はインターネットから実社会にまで蔓延した。「反米」の怒涛がいつまでも響き渡り、「媚美(アメリカに媚びる人)」と「精日(精神日本人)」は常にSNSで批判の標的となっている。精神日本人とは、日本に憧れて、精神的に自らを日本人とみなす中国人のことだ。

▶ 続きを読む
関連記事
日本の象徴である富士山の山頂で、中国人観光客が突然、中国国旗を振りかざした。これに対してアメリカ海兵隊員と推測される人物が日本国旗を振り返した事がXで議論を読んでいる。この出来事から現代中国人の言動に大きな影響を与えている中国共産党文化の毒素が現れている
IMFが中国経済の危機を分析。共産主義の統制が壁となり、国民の消費が進まない歪んだ構造を指摘しています。なぜハイテク投資ばかりで生活が楽にならないのか? 中国が抱える「イデオロギーと経済」の矛盾を解説
ホルムズ海峡の混乱により、世界の注目は紅海の入り口「バブ・エル・マンデブ海峡」へ。ジブチで隣接する米中両軍の基地を比較し、輸送ルートの支配権を巡る現状を解説。米国の圧倒的優位と中国の弱点を解き明かす
米国の軍事行動によりイランが経済的・軍事的に窮地に立つ今、中東から中国・ロシアに至る世界の勢力均衡が変化している。同盟国欧州の非協力的態度を批判しつつ、トランプ政権による戦略的勝利の兆しを論じる
中東は「敵か味方か」だけでは語れない、複雑な利害が絡む場所。2026年、米国が仕掛けた「二重封鎖」という新戦略が、イランや中国の計算をどう狂わせるのか。平和を揺るがす「急所」の正体を分かりやすく解説