9月8日、ニュージーランド(NZ)で、多くの金融機関のウェブサイトや郵便事業会社「NZポスト」のサービスが一時停止した。当局は、サイバー攻撃によるものと説明した。写真はイメージ。ワルシャワで2017年5月撮影(2021年 ロイター/Kacper Pempel)

NZでサイバー攻撃、銀行や郵便事業会社が標的

[シドニー 8日 ロイター] – ニュージーランド(NZ)で8日、多くの金融機関のウェブサイトや郵便事業会社「NZポスト」のサービスが一時停止した。当局は、サイバー攻撃によるものと説明した。

コンピューター緊急対応チーム(CERT)は、国内の多くの組織が、サーバーに過剰な負荷を掛けて処理能力を低下ないし停止させるDDoS(分散型サービス拒否)攻撃を受けたと認識し、状況を注視し、影響を受けた団体と協力していると説明した。

地元メディアによると、サイバー攻撃の影響を受けたウェブサイトは、オーストラリア・アンド・ニュージーランド・バンキング・グループのNZサイトやNZポストのサイト。

ANZはフェイスブック上で、一部顧客がネットバンキングサービスを利用できなくなっており、ITチームが対応していると説明した。

NZポストは、ウェブサイトでの断続的な寸断は、サードパーティーのサプライヤーの一つで起きた問題が原因と述べた。

NZポスト傘下のキウイバンクでも、ネットバンキングやテレフォンバンキング、ウェブサイトで障害が発生しており、復旧にあたっている。

NZでは、昨年、証券取引所が複数回サイバー攻撃を受けたほか、今年1月には中央銀行も攻撃を受けた。

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