9月14日、アフガニスタンのガニ前政権のアンディシャ駐ジュネーブ大使は、国連人権理事会に出席し、暫定政権を樹立したイスラム主義組織タリバンは女性と人権を尊重するとの約束を既に破っていると批判し、タリバンの責任を問うよう国際社会に呼び掛けた。写真はカブールの空港で8月24日撮影、提供写真(2021年 ロイター/U.S. Air Force/Master Sgt. Donald R. Allen)

タリバン、女性と人権守る約束既に破る=アフガン駐ジュネーブ大使

[ジュネーブ 14日 ロイター] – アフガニスタンのガニ前政権のアンディシャ駐ジュネーブ大使は14日、国連人権理事会に出席し、暫定政権を樹立したイスラム主義組織タリバンは女性と人権を尊重するとの約束を既に破っていると批判し、タリバンの責任を問うよう国際社会に呼び掛けた。

国連は現在もアンディシャ氏を認定し続けている。

同氏は「女性の権利は国内で消えつつある」と表明。人権面では、タリバンが抵抗勢力の最後の拠点となったパンジシール渓谷で「広範な残虐行為」を展開し、少年を含めた標的の殺害や裁判なしの処刑を繰り広げていると述べた。

アンディシャ氏は「この決定的な瞬間に世界が沈黙してよいはずがない」とし、「アフガンの人々はこれまで以上に断然、国際社会の行動を必要としている」と強調した。

同氏は国連人権理事会に対し、タリバンの活動を監視する派遣団をつくり、事実検証に当たることを求めた。西側諸国はこうした動きを支持しているが、外交官らによると一部のアジア諸国が反対している。

タリバンはパンジシールでの残虐行為を否定。女性の権利についてはイスラム法の範囲内なら支持すると主張している。

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