米国務省の報道官は15日、北朝鮮の弾道ミサイル発射について、複数の国連安全保障理事会決議に違反しており、近隣諸国および国際社会に脅威を及ぼすと非難した。写真はソウル市内でTV報道を見守る人々。(2021年 ロイター/Kim Hong-Ji)

米、北朝鮮ミサイル発射を非難 安保理決議に違反=国務省報道官

[ワシントン 15日 ロイター] – 米国務省の報道官は15日、北朝鮮の弾道ミサイル発射について、複数の国連安全保障理事会決議に違反しており、近隣諸国および国際社会に脅威を及ぼすと非難した。

報道官は「米国は北朝鮮に対する外交的なアプローチに引き続きコミットし、対話への参加を要請する。韓国と日本との防衛へのコミットメントは揺るぎないものだ」と述べた。

日本政府や韓国軍によると、北朝鮮は15日、弾道ミサイルとみられるミサイル2発を発射。岸信夫防衛相は同日夜の会見で、ミサイルは日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと推定されると述べた。北朝鮮のミサイルが日本のEEZ内に落下するのは2019年10月以来。

韓国大統領府も15日、文在寅大統領の立ち合いのもとで行われた潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験が成功したと発表した。

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