オーストラリアは、米英と合意したインド太平洋の新たな安全保障協力の枠組みの下で、原子力潜水艦を8隻建造する。写真はオーストラリアのモリソン首相。ニューヨークの国連で2019年9月撮影(2021年 ロイター/Carlo Allegri)

豪州、原子力潜水艦8隻建造へ 米英との新安保協力で

[シドニー 16日 ロイター] – オーストラリアは、米英と合意したインド太平洋の新たな安全保障協力の枠組みの下で、原子力潜水艦を8隻建造する。

米国はこの枠組みの下でオーストラリアに原子力潜水艦の建造技術を供与する。1958年に技術供与を受けた英国に次いで2カ国目となる。

オーストラリアのモリソン首相は「世界は複雑になってきている。特にここインド太平洋地域はそうだ」とし「こうした課題に対処し、われわれの地域に必要な安全と安定を確保するため、パートナッシップを新たな段階に引き上げなければならない」と述べた。

新たな安保協力の枠組みを発表した米英豪の首脳は、中国を名指ししなかったものの、米同盟国は台湾・南シナ海問題などで中国をけん制することを目指している。

中国の在米大使館は「第三者の利害を標的にしたり、利益を損ねる排他的なブロックを構築すべきではない」と述べた。

モリソン首相は、フランスと締結していた通常型の潜水艦の開発契約(400億ドル規模)を破棄すると表明。原子力潜水艦8隻を建造するため、18カ月にわたって米英と交渉を進める方針を示した。原子力潜水艦に核兵器は搭載しない。

アナリストによると、原子力潜水艦は長時間の潜航が可能で、南シナ海など中国との衝突が起きる可能性がある海域で、ステルス性を発揮できる。

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