10月19日、米国防総省高官は、米国と同盟国は軍用・商用の戦略的鉱物であるレアアース(希土類)の世界的供給を十分確保するため、採掘と処理を強化すべきと述べた。写真はMPマテリアルズのレアアース鉱山。米カリフォルニア州マウンテンパスで昨年1月撮影(2021年 ロイター/Steve Marcus)

米国と同盟国はレアアース採掘強化を=国防総省高官

[19日 ロイター] – 米国防総省高官は19日、米国と同盟国は軍用・商用の戦略的鉱物であるレアアース(希土類)の世界的供給を十分確保するため、採掘と処理を強化すべきと述べた。

世界最大のレアアース生産国である中国に対抗するため、国防総省は採掘で官民が協力することへの関心を強めている。

国防総省産業政策オフィスのダニエル・ミラー氏は「Adamas Intelligence North American Critical Minerals Days」会議で、「産業界との密接なパートナーシップなくしては、われわれが共にさらされているサプライチェーンのリスクを解決できないことをわれわれは知っている」と指摘。「戦略的で極めて重要な鉱物の一次生産、つまり採掘が世界のサプライチェーンの耐性を高める上で必要だ」と述べた。

また、最近の米国のレアアースプロジェクトに触れ、「戦略的で極めて重要な鉱物の国内生産は、海外サプライチェーンにおける意図的かつ非市場的な介入のリスクに対する究極的なヘッジだ」と述べた。中国が対米レアアース輸出を縮小する可能性を示唆したことに言及したものとみられる。

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