カナダ下院は、338人の全議員に来月の会期までに新型コロナウイルスワクチンの接種完了を義務付けると発表した。写真はトルドー首相。オタワで9月撮影(2021年 ロイター/BLAIR GABLE)

カナダ下院、全議員にワクチン接種義務化 来月の会期前に

[オタワ 20日 ロイター] – カナダ下院は、338人の全議員に来月の会期までに新型コロナウイルスワクチンの接種完了を義務付けると発表した。これにより、ワクチン接種に反対する一部野党議員が事実上議会から締め出される可能性が出てきた。

トルドー首相率いる自由党は、先月の総選挙で僅差で勝利、選挙戦では連邦政府職員と国内移動者、および与党候補への接種義務化を掲げた。

下院に議席を持つ4党中3党が議員のワクチン接種義務化を支持しているが、保守党は反対の立場で、候補者に接種を義務付けなかった。同党は未接種の議員の人数公表を控えている。

ロタ議長は、下院規則を決定する委員会による協議後、19日夜に声明を発表。「下院施設入館にはワクチン接種完了が必要となる」とし、この義務は全入館者に適用されると説明した。

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