米国は10日、中東のアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、イスラエルと紅海で海軍合同演習を開始した。米中央海軍司令部(NAVCENT)が11日、発表した。写真は、2011年3月3日に紅海で演習する米巡洋艦と空母・エンタープライズ。(2021年 ロイター/US Navy/Mass Communication Specialist Seaman Jesse L. Gonzalez)

米、UAE・バーレーン・イスラエルと初の海軍合同演習

[ドバイ 11日 ロイター] – 米国は10日、中東のアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、イスラエルと紅海で海軍合同演習を開始した。米中央海軍司令部(NAVCENT)が11日、発表した。

4カ国の海軍演習が正式に発表されたのはこれが初めて。

イスラエルの海軍将校は、合同演習に関する記者ブリーフィングで、米国主導の4カ国の軍事協力はイランの中東地域での「戦力投射」に対抗するのに役立つと指摘した。

UAEとバーレーンは昨年、米国の仲介でイスラエルと国交を正常化した。イランに関する共通の懸念と経済的恩恵への期待感が背景にあった。

米中央海軍の声明によると、演習は5日間行われる。米海軍の揚陸艦「ポートランド」上での訓練が含まれ、参加国の海上阻止活動の相互運用性向上につながる見通し。

中央海軍司令官のブラッド・クーパー海軍中将は、海上協力は「地域の安全と安定にとって重要な、航行の自由と貿易の自由な流れを守ることに資する」と説明した。

イスラエルの海軍将校は合同演習は「紅海における協力と安全の強化につながるものだが、われわれはイランの脅威に対処しているため、紅海だけの話にとどまらない」と語った。

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