対イラン軍事行動拡大へ トランプ氏が施設爆撃や地上戦を検討

2026/07/17
更新: 2026/07/17

米イラン衝突が激化するなか、トランプ米大統領はイランへの軍事行動をさらに拡大する案を検討している。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、米軍は早ければ来週にも、イランのエネルギー施設や発電所への爆撃を開始する可能性がある。トランプ氏はさらに、地上部隊を派遣し、イランの主要な石油輸出拠点であるハールク島のほか、ホルムズ海峡沿いのアブムサ島、大トンブ島、小トンブ島などを掌握する案も検討している。ホルムズ海峡での戦略的主導権を確保する狙いとみられる。

また、米軍はイラン国内で防衛が最も厳重とされる、核施設近くのピックアックス山の地下トンネルに対し、空爆を行う可能性もある。トランプ氏は「われわれはピックアックス山を破壊する」と明言した。

さらに、トランプ氏はFoxニュースのインタビューで、過激派組織「イスラム国」に対して行ったように、イラン革命防衛隊を徹底的に壊滅させる可能性も排除しない考えを示した。

米軍が攻撃拡大 イランは交渉を模索し米国人を釈放

15日、米軍はイランに対し、新たに2度にわたる空爆を実施した。

米中央軍によると、2度目の攻撃では、イランの指揮センター、防空基地、ミサイル・ドローン施設、沿岸監視システムを標的とし、精密誘導弾を使用した。攻撃対象には、イラン海軍基地があるバンダルアッバースを含む複数の目標が含まれていた。

一方、イランの首都テヘランでは防空システムが全面的に作動し、北部セムナーンや西部ホッラマーバードでも相次いで爆発音が確認された。

トランプ氏は、攻撃は今後も続くと述べた。今後数日以内に何らかの合意に至らなければ、攻撃範囲はさらに拡大し、イラン内陸部にまで及ぶ可能性があるという。

海上でも米軍の攻撃が確認された。米中央軍は前日、米軍が「ヘルファイア」ミサイルを使用し、イラン港湾に対する米側の封鎖を突破しようとした疑いのあるタンカーを攻撃したと発表した。このタンカーは積み荷を載せておらず、米軍の複数回の警告を無視したため、航行不能にされたという。トランプ氏が14日にイラン港湾の封鎖再開を発表して以降、船舶が米軍の攻撃を受けたのはこれが初めてだ。

これに対し、イラン側は報復攻撃を実施したと発表した。イラン軍は、ドローンを出動させ、ヨルダンのアズラク空軍基地とバーレーンのシェイク・イーサ基地にある米軍施設を攻撃したと主張している。攻撃対象には、スーパー・ホーク・レーダーやパトリオットミサイルシステムが含まれていたという。イラン革命防衛隊も、クウェートのアリ・アル・サレム空軍基地に対し、ミサイルとドローンによる合同攻撃を行ったと発表した。

クウェート軍は15日以降、巡航ミサイル4発とドローン21機を探知したと発表した。ヨルダン側は、同地域を狙ったイランのミサイル8発を軍が迎撃したとしている。

イラン革命防衛隊の報道官は、米国が地域に展開する「攻撃的インフラ」の破壊を当面の目標にしていると述べ、今後さらに行動を取る可能性を示唆した。

ただ、トランプ氏によると、米側が爆撃を強化した後、イランは米国に接触し、合意を求めてきたという。

また、トランプ氏は自身のTruth Socialに、イランが米国人1人を釈放したと投稿した。この米国人は2024年12月、イランで不当に拘束されていたが、すでに安全にイランを出国し、健康状態も良好だという。トランプ氏は、米国としてイランの善意に感謝すると述べた。

しかし、イランが突然人質を釈放し、交渉を求めたことについて、トランプ氏は軍事行動を継続して衝突の決着を図る可能性も排除していない。