米政府は、来年2月に開催される北京冬季五輪の開会式に外交使節団を派遣しない「外交的ボイコット」を検討している。中国の人権問題に抗議するためだという。関係筋5人が11月7日、明らかにした。2月、五輪会場となる北京延慶区の国立アルペンスキーセンターで撮影(2021年 ロイター/Tingshu Wang)

米、北京冬季五輪の「外交的ボイコット」検討=関係筋

[ワシントン 17日 ロイター] – 米政府は、来年2月に開催される北京冬季五輪の開会式に外交使節団を派遣しない「外交的ボイコット」を検討している。中国の人権問題に抗議するためだという。関係筋5人が17日、明らかにした。

米政府は、中国政府が新疆ウイグル自治区でイスラム系民族の虐殺を行っていると非難。中国側はこれを否定しているが、米国では活動家や与野党の一部議員がバイデン政権に外交的ボイコットを求めている。

政権関係者によると、米国選手は大会に参加するものの、外交団派遣についてはその是非が検討されている。政権に近い関係者らは、ホワイトハウス内では政府関係者を北京五輪に派遣させないようにすべきとのコンセンサスが高まっていると明かした。

米国が外交団を派遣しない決定を下せば、中国の習近平国家主席を非難することになる。バイデン大統領と習主席は今週、両国の緊張緩和に向けオンラインによる大規模な首脳会談を実施したばかり。

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