中国当局はこのほど、テンセントに対して公開前のアプリを審査用に提出するよう要求した(GREG BAKER/AFP via Getty Images)

中国当局、テンセントの公開前アプリなどを審査へ 「言論統制の一環」

中国工業・情報化部(省)はこのほど、IT大手の騰訊控股(テンセント)の9つのアプリがユーザーの権利やプライバシーを侵害しているとして、新規アプリと既存アプリのアップデートに関して審査する必要があると通達した。

中国国営中央テレビ(CCTV)電子版などは24日、今年に入ってから、工業・情報化部はアプリによるユーザーの権利への侵害を巡って調査していたと報じた。その中で、中国当局はテンセントのアプリが「関連規定に違反している」と問題視した。同省はすでにテンセントに対して臨時的な「行政指導」を行い、公開前の新規アプリと既存アプリの最新バージョンを審査用に提出するよう求めた。

テンセントが同日に出した声明では、同社は当局の審査に協力するとし、また、同社のアプリストアからアプリの利用やダウンロードは引き続き可能であると示した。

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