「エビは免疫力を高めます」おいしく食べるには下処理が必須

エビは、味がとても良く、栄養豊富な食材です。

エビのタンパク質含有量は魚や卵、牛乳よりはるかに高いのですが、カロリーは相対的に低くなっています。その点からしてもエビは、健康的なダイエット減量に有益な食物と言えるでしょう。

あなたがエビアレルギーの体質でなければ、毎日の食事にエビを適宜利用することで免疫力を高め、心臓を保護し、高血圧を防ぐことができます。

エビを美味しくするため肝心なことは、調理する前の、下処理の手間を惜しまないことです。エビは海底の泥の上にいます。そのため、よく洗って身の汚れを落とし、エビの「背わた」を取り除くことが必要です。

エビは開いて「背わた」を取っておくと、調理するとき味がよく入ります。(Shutterstock)

エビの「背わた」とは、エビの背中から尾にかけてのびる黒い糸状の物体のことです。これはエビの消化物ですので、不衛生で人体に害があり、料理の味を落とします。

背わたを取る方法は、殻付きのまま調理する場合は、竹串かトゥースピック(つまようじ)をエビの背の横から刺し、殻の間を通して背わたを引き抜きます。

殻を外して調理するときは、はじめに殻をはずし、横に寝かせた包丁でエビの背中を開いて背わたを除去します。

背わたを取ったエビは一度ボウルに入れ、ひとつまみの塩と大さじ1の片栗粉を混ぜて、しっかりもみ洗いします。ここでボウルの中を見ると、エビについていた汚れが意外なほど多いことに気づきます。

エビの汚れが浮いたら2回ほど水を換えてすすぎ、キッチンペーパーで余分な水分を取れば下処理は完了です。エビの尾を残したまま油で揚げるときは、油はね防止のため、尾の部分に残っている水を包丁でしごいて抜いておきましょう。

洗ったエビは、うま味を残すため、キッチンペーパーで余分な水分を除きます。(Shutterstock)

(文・蔡雅/翻訳編集・鳥飼聡)