3月23日、林芳正外相(写真)は衆院外務委員会で、日本の領土が侵略された場合は日米同盟に基づき米国が日本を防衛すると繰り返し表明していると述べた。写真はメルボルンで2月撮影(2022年 ロイター/Sandra Sanders)

日本の領土侵略されれば米があらゆる能力用い防衛=林外相

[東京 23日 ロイター] – 林芳正外相は23日の衆院外務委員会で、日本の領土が侵略された場合は日米同盟に基づき米国が日本を防衛すると繰り返し表明していると述べた。ロシアのウクライナ侵攻を受けて日米防衛の抑止力について質問した松原仁委員(立民)への答弁。

松原氏はロシアをならず者国家と呼び、このような国が日本の領土を侵略すると仮定した場合に、国連安保理や日米同盟が機能するのかと質問した。

林外相は「日本の領土が侵略されるような場合と仮置きして答えると、アメリカは、日米首脳テレビ会談など、累次の機会に、あらゆる種類の能力を用いた日本の防衛へのゆるぎないコミットメントを表明している」と答えた。

松原氏は国連安保理常任理事国であるロシアによる軍事侵攻に対する国連の機能不全を指摘。これに対し林氏は、先に訪問した「トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)それぞれの外相会談でも、国連安保理の抱える問題について指摘」し、岸田文雄政権として「多くの国々と協力し、日本の常任理事国入りを含む安保理改革を進める」と話した。

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