香港市民は8日、米議会に対して「香港人権・民主主義法案」の可決を求めて、中心部で集会・デモ行進を行った(宋碧龍/大紀元)

香港は北京の台湾孤立に協力=米国務省報告書

米国務省は1日、香港政策に関する報告書を発表した。「中国政府は過去一年で香港の民主主義を引き続き弱体化させている」と指摘した。

報告書は「台湾の国際組織への有意義な参加を妨げる」など、香港は中国に代わって、その政治的目標を推進するために行動していると批判し、「香港の自主性が弱まりつつある」と指摘した。

また、香港当局による民主派への弾圧強化、香港の選挙制度の強制的な変更、中国政府の許可を得ていない団体の政治参加の阻止、学術・文化・報道の自由への抑圧など、中国政府が香港の民主制度を破壊し続けているとした。

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