消されゆく大虐殺の記憶 香港大学、天安門事件の追悼スローガン覆い隠す

2022/01/31
更新: 2022/01/31
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香港大学は1月29日、構内にある天安門事件の追悼スローガンを鉄板で覆い隠す工事を行った。同大学は先月23日、同事件の犠牲者を追悼する記念像を撤去したばかり。香港でも事件への言及をタブー視する動きが強まっている。

大学構内の地面には、事件直後に学生らが白いペンキで書いた大きな文字があった。長さが20メートルあまりに及び、「冷血屠城 烈士英魂不朽 誓殲豺狼 民主星火不滅(冷血な虐殺、烈士の魂は朽ちない、必ず悪人を殲滅し、民主の小さな火が消されることはない)」と書かれていた。

毎年の記念日を前に、ペンキで文字を塗り直す作業が学生らの恒例行事となっていた。

2020年6月、反体制派を取り締まる香港国家安全維持法(国安法)が導入されて以来、こうした活動を自主規制する動きが目立っている。

昨年12月末、香港大学、香港中文大学、嶺南大学などは相次ぎ、事件を記念する作品を撤去した。

中国本土では天安門事件について言及することを厳しく禁じている。事件を知らない若者が増えている。

天安門事件の追悼集会を毎年開いてきた民主派団体、香港市民支援愛国民主運動連合会(支連会)は昨年9月25日、解散を決めた。国安法による弾圧が強まり、活動の継続が難しいと判断した。同会が運営する天安門事件記念館も閉鎖した。

米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は30日の報道で、「当局は人々の事件に対する記憶をかき消そうとしている」と指摘した。

(翻訳編集・李凌)