末期がんの患者が、法輪功を始めて1カ月後から病状の好転が見られ、医師が予測した余命の10倍以上の期間を生きたことが分かりました。(張學慧/大紀元)

董宇紅博士が紹介する「免疫力を高める座禅のすすめ」(2)

(前稿より続く)

免疫力を高める方法」を学ぶ

基本的な健康管理や栄養摂取のほかに、私たちはどのように自身の免疫力を高め、ウイルスの攻撃から身を守るか、その具体的な方法を知る必要があります。

中国伝統文化のなかの養生法は、人間の病気を取り除き、心と体を整えるのに役立ちます。それには、例えば太極拳、座禅、健康気功などがあります。

科学的研究によると、座禅による効能には、以下のようなものがあります。

座禅は、人の新陳代謝の速度を低下させ、無駄なエネルギー消費を抑制することで、心身に「落ち着き」をもたらします。その一方、脳の活力が高まり、より鋭敏に反応できるようになります。

さらに、座禅することによって「臓器を十分に休ませる」ことができます。

それはまさに、体内の毒素を排出する機能が高まるとともに、各所の炎症を抑えて、患部の痛みを止めるという複合的な保健効果にもつながるのです。

 

「座禅」で18日間を耐え抜く

米イリノイ大学の研究者が行った「正座に関する生理実験」によると、5~10分間正座をすることにより、ヒトの脳の酸素消費量が約17%低下し、同時に血液中の老廃物の含有量も低下したと言います。

この場合の「正座」とは、足を折る日本式の正座ではなく、座禅の結跏趺坐(けっかふざ)を正しく行うことを指します。

これについては、その効能を証明する実話があります。

2018年6月、タイの少年サッカーチームの12人と若いコーチを含めた13人が、大雨で増水した洞窟のなかに閉じ込められるという大事故が起きました。

水没した洞窟のなかで、僧侶の経験をもつ25歳のコーチは、少年たちの気持ちを落ち着かせ、エネルギーの消耗を抑えて救助隊が来るまで体力を維持するよう、少年たちに座禅を指導し、実行させました。

その結果、13人は国際救助隊が到達するまでの18日間を見事に耐え抜き、全員が救出されたのです。

この遭難事故は世界中の注目を集めるとともに、座禅の不思議な効能についても関心が高まることになりました。

 

米国で高まる「座禅」の人気

現在、中国伝統文化のなかの座禅は、世界各国に伝わっています。

スイスを拠点とする著名な学術誌『Frontiers in Public Health』で2021年に掲載されたレビュー研究によると「米国では成人の約19%が座禅(瞑想)を行っている」と言います。

その研究によると、「女性」「教育レベルが高い人」「若い人」のほか、「不安、抑うつ、痛み、睡眠障害などの慢性疾患がある人」が、日々の生活のなかで座禅(瞑想)を行っている割合が高いとされます。

その理由は、「座禅によってストレスホルモンを軽減できるとともに、脳の機能を回復させ、思考力も向上させることができるからだ」としています。

「教育レベルが高い人」「女性」「若い人」「慢性疾患をもつ人」の4群の人が、座禅を行っている率が高いことが分かりました。(健康1+1/大紀元)

 

(次稿へ続く)

(翻訳編集・鳥飼聡)

 

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