チンギス・カンーー1本の矢は折れるが、1束の矢は折れにくい(下)【千古英雄伝】
チンギス・カンの第一王妃から生まれた長男ジョチ、次男チャガタイ、三男オゴデイ、そして、四男トルイ。彼らは皆勇猛果敢で、大黒柱のようにモンゴル帝国を支えていました。帝国をさらに固めるために、チンギス・カンは常に古い物語をもって彼らに道理を教えました。
ある日、チンギス・カンは4人の息子を呼び寄せ、矢筒から1本の矢を取り出すと、ボキッと真っ二つに折りました。次に2本の矢を取り出し、再び折ったのです。そして今度は矢筒からすべての矢を取り出して折ろうとしましたが、なかなか折れませんでした。
この時、チンギス・カンはこう言いました。「お前たちもこの矢と同じだ。1人では弱いが、団結すればたとえ強大な敵でも、お前たちには勝てないだろう」
「しかし、お前たちの中にみんなをまとめるリーダー役がいなければ、みんなバラバラになり、何事においても争うようになる。いくつもの頭を持つ蛇のように、寒い冬の夜、どの頭も洞窟の中に入りたがるが、しかし、どれが入っても、他の頭が反対し、結局、みんな凍死してしまうのだ」
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