写真は上海市当局が飲食店内での飲食を禁じているため、「閉店」と見せかけて密かに営業する店内の様子。店外で巡回する警官の様子を曇りガラス越しに店内から見守る客たち。(SNS画像)

「食事時間、間隔を管理」店内飲食再開の上海、各テーブルに責任者

ロックダウンの解除宣言から約1カ月、上海市民は29日から飲食店内での食事を許可されたが、当局は各テーブルに責任者を設ける「卓長制」を推奨し、SNSなどで物議を醸している。

同じテーブルで食事する客の中から選ばれた「卓長」は、「浪費のない合理的な食事注文」「食事時間(1時間半以内)の管理」「隣テーブルとの間隔の保持」「食事前後のマスク着用の監督」などをする。

地元メディア「新民晩報」によると、「卓長制」は強制ではなく、あくまで「推奨」だという。

SNS上では、「卓長は給料もらえるのか?」「なぜこんなことをするのか理解できない」 といった困惑の声が多く見られた。

上海市民の汪さんは28日、大紀元の取材に対して「政府の目的はあらゆる手を使って人々を管理することだ」と指摘した。

「私たちはスーパーに行くときも、バスや地下鉄に乗るときも(健康コードを)スキャンしなければならない、行動のすべてを政府に把握されている」と話した。

(翻訳編集・李凌)

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