7月1日、台湾の蘇貞昌・行政院長(首相、写真右)は、香港の自由は「消滅」したと発言、中国は香港の一国二制度を返還後50年不変とする約束を果たしていないと述べた。台北市で2018年11月撮影(2022年 ロイター/Ann Wang)

香港の自由は「消滅」、中国は約束果たさず=台湾行政院長

[台北 1日 ロイター] – 台湾の蘇貞昌・行政院長(首相)は1日、香港の自由は「消滅」したと発言、中国は香港の一国二制度を返還後50年不変とする約束を果たしていないと述べた。

香港は1日、中国への返還から25年の節目を迎えた。

蘇氏は台北で記者団に「まだ25年しか経っていない。過去には50年不変だとの約束があった。(中国返還後も暮らしはこれまでとは変わらないとの約束は)消え、自由と民主主義さえ消滅した」と発言。

「われわれは台湾の主権、自由、民主主義を堅持しなければならないことも知っている。中国のいわゆる一国二制度は試練に耐えていない」と述べた。

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