イギリス・ブラッドフォードにあるキースリー図書館に、返却期限日が1946年7月17日のはずだった76年間も期限が過ぎた本が届きました。(rusk / PIXTA) 写真はイメージです

歴代延滞本記録更新!?息子による本の返却 

イギリス、ブラッドフォード市の新聞は、同市のキースリー図書館に今月、76年間延滞した英国の劇作家ロナルド・ダンカンの戯曲『墓場への道』が返却されたと発表しました。このの本来の返却期限日は1946年7月17日です。当初本を借りた女性はもう亡くなっていましたが、家族により返却されたそうです。

チャーリー・スタディという男性が図書館に送ってきたメールによると、彼は本棚の整理時にその本を見つけ、亡き母が借りたはずのものだと話したといいます。

また、スタディさんは、

「大学から休暇で帰省したときに図書館で借りて、返すのを忘れていたのかもしれません」

「母は、生涯を通して本を愛し、最後まで読書が好きでした」

「この本を返せるのは嬉しいですが、罰金を払うことには乗り気になれません」と話しています。

市役員のフェリビーさん(Sarah Ferriby)によると、中共ウイルス(新型コロナウイルス)が発生した際、図書館は利用者に延滞本の返却を促すため、何度か「罰金免除」を行ったそうです。

そのため、本来ならば、現在の基準で76年の延滞であれば、3,552ポンド(4,330米ドル)の罰金をスタディさんに請求するのですが、図書館側は、請求しなかったのです。それでもこの本は、延滞76年ということで記録を更新しました。

フェリビーさんは、「これは可愛らしい物語で、この本が戻ってきたことを嬉しく思います。本は現在、我々のキースリー図書館に陳列されています」と話しました。

また、「私たちの図書館は今年で150周年を迎えますが、この本が(図書館の)設立の半分以上前から出ていたことは本当に驚くべきことです」と、彼女は言いました。

キースリー図書館では、設立150周年を記念した改修工事が行われ、そして、ちょうど完成したようです。

(翻訳者:春野瑠璃)

 

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