5月23日、世界保健機関(WHO)は、アフリカの一部地域で散発的に感染が起きていた「サル痘」の感染が欧州を中心に拡大していることに警鐘を鳴らしている。サル痘ウイルスの電子顕微鏡画像。提供写真(2022年 ロイター/CDC)

サル痘患者、国内で初確認 小池都知事「患者の体液や患部との接触が主な感染ルート」

欧州を中心に感染拡大しているサル痘について、東京都内に住む30代男性の感染が25日に確認された。国内では初の症例となる。小池百合子都知事は同日の会見で、「患者の体液や患部との接触が主な感染ルート」であると指摘、感染が疑われる場合には直ちに受診するよう求めた。

感染が確認されたのは、欧州から帰国した海外渡航歴のある30代の男性。健康安全研究センターの検査で判明したものであり、患者は都内の医療機関に入院している。

小池都知事は会見で「サル痘は動物から感染するほか、人から人へと感染する」とし、「各保健所や医療機関で連携体制が整っており、疑い患者が出た場合には検体の確保、報告など速やかに対応する体制を構築している」と述べた。

また、「サル痘は、患者の体液や患部との接触が主な感染ルートとなる。世界で感染が拡大していることから、WHOも公衆衛生上の緊急事態としている」と注意を呼びかけた。

世界保健機関(WHO)によると、症例の多くは若い年齢の男性で、都市圏のゲ イ・バイセクシャル・その他の性交渉を行う者のネットワークの中で集中している。

テドロスWHO事務局長は23日の記者会見で、サル痘について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に相当すると宣言した。テドロス氏によれば、今年に入って75カ国・地域で1万6000件以上の感染が報告されている。

小池都知事は「心配しすぎることはない。感染が疑われる場合には直ちに医者の診断を受けてほしい」と述べ、引き続き国と連携していきながら、都として適切に対応していく考えを示した。

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