熟れたおいしいマンゴーの見分け方とその食べ方は?

マンゴーは、果物として直接食べる以外に、サラダなどの料理にしたり、冷たい飲み物やお菓子にしたりと、とても万能な熱帯果実です。

熟度の異なるマンゴーには、それぞれ適した用途があります。未熟なマンゴーは数日置いた後食べることができます。完熟したマンゴーはあらゆる用途に適し、少し熟したマンゴーも多くの用途に使用できます。

マンゴーはビタミンCが豊富で、低カロリーの栄養豊富な果物です。マンゴーの栽培技術が発達し、500種類以上の品種が開発されていることに驚くでしょう。マンゴーの中には、未熟なものから熟したもの、過熟なもの、ときには緑色のものまでありますが、どのようにしてマンゴーの熟し具合を見分けるのでしょうか。

マンゴーの熟成度を示すいくつかのサイン

マンゴーの熟度は、感触、見た目、におい、色で判断することができますが、それぞれについて以下に詳しく説明します。

●感触

まずは感触です。手に持ってみて正常の感触なら、色が未熟のようにみえて、実際は熟している可能性が高くなります。マンゴーを底面(先端付近)から持ち、指先で少し押すようにしながら硬さを感じてみましょう。

ほんのり柔らかいのは丁度良い熟度で、押したときに果肉が沈むようなら、熟しすぎていることになります。
また、マンゴーの皮に細かいシワがあるのも完熟のサインです。シワが深かったり、皮全体にシワがある場合は、熟しすぎている可能性があります。指で皮を撫でてみるなどして、凸凹しているところがないか確かめてみましょう。

●見た目

マンゴーの皮に黒い斑点が見られるのは普通で、これが完熟したマンゴーのサインとなります。しかし黒点が大きく、肉の中まで入り込んでいる場合は、正常な状態とは言えません。

もし、内側から外側に果汁がしみ出ているようなら、そのマンゴーは捨てたほうがいいです。同じく毛やカビの斑点が見えたら、このマンゴーも食べられません。
マンゴーを切ってみて、果肉が通常より黒く、乾燥し、多孔質になっていたら、それは熟しすぎていることがほとんどです。

熟したマンゴーは皮にシワができたり、黒い斑点ができたりしますが、水が出たり、においが悪くなければ、多少熟しすぎたマンゴーでも食べることができます。(Shutterstock)

●におい

完熟したマンゴーは鼻を刺激するようなにおいがします。マンゴーの匂いは果実の先端が一番強いので、手に取ってその辺りを嗅いで熟度を判断すると良いでしょう。

マンゴーが少し酸っぱかったり、酒臭がする場合は、明らかに熟しすぎて腐り始めています。マンゴーは糖分を多く含み、熟すと自然に発酵が始まるため、熟し過ぎると刺激臭を放つことがあります。

●色

マンゴーは品種によって皮の色が緑、黄、オレンジ、赤、紫とさまざまで、熟成期間中も色が変わるため、一概には言えません。
前述のように、現在、マンゴーは世界中に500種類以上存在し、それぞれ未熟時の色や熟した時の色の変化など、異なる特徴を持っています。

品種によっては熟すまで緑色のままのものと、未熟なうちは緑色で、熟すと鮮やかな黄色やオレンジ色になるものもあります。

マンゴーの保存方法は?

マンゴーの保存方法は、熟成度によって大きく変わります。未熟なマンゴーは常温で保存し、紙袋に入れるか、フルーツバスケットに直接入れて、自然に熟成させるのが最適です。

ただ、どこに置くにしても、マンゴーが日に当たらないように注意することが大事です。
マンゴーを早く熟成させたい場合は、紙袋に入れるとマンゴーから出るエチレンガスという酸性の化合物を閉じ込めて熟成を早めてくれます。

トマト、アボカド、リンゴ、バナナなど他の果物もこのガスを出すので、マンゴーを紙袋に入れてこれらの果物と一緒に入れると熟成が早まります。2〜3日おきに熟し具合を確認し、熟し過ぎに注意してください。

マンゴーが熟したら、すぐに食べない場合は冷蔵庫に入れておきましょう。
完熟マンゴーは冷蔵で5〜14日程度保存が可能です。
マンゴーをカットしたり刻んだりした場合は、密閉容器に詰めて冷蔵庫で保存すると、1~2日は日持ちします。

マンゴーは冷凍保存できるのか?

もちろんできます。冷凍マンゴーは6ヶ月間保存可能なので、今後の使用状況にもよりますが、先に下処理して冷凍保存しておくとよいでしょう。

まず、洗って皮をむき、マンゴーを切ります。浅い皿にラップかオーブンペーパーを敷き、マンゴーが直接皿に触れないように果肉を乗せます。その後冷凍室に入れて、一晩ほど凍らせると硬くなります。硬くなったマンゴーを取り出し、フリーザーバッグに入れて、袋の中の空気をできるだけ抜いてから袋をしっかり結び、外側に日付を記入したラベルを貼り、再び冷凍庫に入れ、今後の備品とします。

熟れすぎたマンゴーの食べ方は?

熟しすぎたマンゴーは腐っていなければ食べても問題ありません。しかし、そのままではおいしくない可能性があるので、例えば、氷と混ぜてマンゴースムージーに、もち米と一緒にマンゴープリンに、もしくはジャムにすると良いでしょう。また、熟れすぎた部分を取り除き、残った果肉を使って、さまざまな料理やデザートを作ることができます。簡単に作れて美味しいマンゴーのデザートをご紹介します。

熟しすぎたマンゴーの果肉を取り除き、ジャムに。(Shutterstock)

マンゴー・アイスキューブ

ほとんどの人が冷蔵庫に氷を入れていると思います。熟れすぎたマンゴーがあったら、マンゴーアイスキューブにして保存しておくと、使い勝手がよくて万能です。

やり方は、マンゴーの皮をむいて果肉をミキサーに放り込んで、ペースト状になるまで混ぜ、それを氷トレーに注いで冷凍庫へ入れます。マンゴーの氷は約半年、場合によっては1年ほど保存できます。

マンゴー・スムージー

マンゴースムージーは、暑い夏の日を涼しく、明るくしてくれる、しかも簡単に作れる優れものです。上記と同様に、熟しすぎたマンゴーでジャムを作り、ヨーグルト、バナナ、ココナッツ、バニラ香料、はちみつ、氷を加え、ミキサーのスイッチを入れてよく混ぜるだけで完成です。
 

暑い夏の日には、マンゴースムージーで気分を明るくしましょう。(Shutterstock)

この他にも、マンゴー・アイスクリームなど、あなたのお好みの方法でマンゴーを楽しみましょう。

(翻訳編集:春野瑠璃)