2022年7月に発表された研究では、食物繊維の十分な摂取が慢性腎臓病患者の死亡率低下と関連することが示されました。 (Shutterstock)

研究:食物繊維を多く摂ることで慢性腎臓病による死亡率が減少する可能性

慢性腎臓病(CKD)は世界で最も困難な病気の一つであり、糖尿病や高血圧がCKDの引き金になることも少なくありません。 韓国のセブランス病院研究グループが行った10年間の追跡調査では、食物繊維を十分に摂取することで、慢性腎臓病による死亡率が低下することが明らかになりました。

慢性腎臓病(CKD)とは、腎臓がダメージを受けたまま長期間治癒せず、腎臓の機能が低下し、体内に老廃物が蓄積した状態のことをいいます。

セブランス病院研究グループは、食物繊維と植物性タンパク質の摂取が慢性腎臓病患者の死亡率に及ぼす影響を調べるため、韓国疾病管理庁の韓国ゲノム疫学調査から40~68歳の慢性腎臓病患者3892人を対象に10年間の追跡調査を実施しました。 食物繊維を十分に摂取することで、死亡率が最大で44%減少することが明らかになりました。

▶ 続きを読む
関連記事
ヘルシーな朝ごはん。日本ではまだあまり馴染みの無いオートミール。実はアスリートやハリウッドセレブにも愛用され、ダイエットや健康にとても良い食材です。
台湾衛生福利部の国民健康署が行ったある調査によると、高血圧、高血糖、高脂血症の人、いわゆる「3高」の人が5年以内に腎臓病になる確率は3高者でない人より、それぞれ1.7倍、2.4倍、1.6倍高いことが分かりました。
認知症は、認知力、判断力、記憶力が失われる悲惨な病気です。 食物繊維の多い食事が認知症のリスクを下げることが最 […]
古代ギリシャの医学の父、ヒポクラテスは「すべての病は腸から始まる」と考え、もちろんヒステリーになりやすい女性も […]