デジタル庁、中国TikTokとマイナンバー制度の普及啓発 元閣僚も疑問呈す
短編動画投稿サービス「TikTok(ティックトック)」は8日、デジタル庁と連携してマイナンバー(個人識別番号)制度の普及啓発を目的とした広告動画を公開すると発表した。北京拠点のIT大手バイトダンス(北京字節跳動科技)が運営するTikTokをめぐっては米英豪議員や政府機関が情報安全保障上のリスクを指摘しており、日本の議員らもこの連携に疑問を呈している。
リリースによれば、デジタル庁はインフルエンサー3人を通じて若年層含む幅広い世代ならびに在日外国人向けにマイナンバー制度の啓発動画広告を配信する。配信期間は9月30まで。河野太郎デジタル担当大臣はこの連携についてコメントしていない。また、同庁の公式サイトも発表していない。
前経済安全保障担当大臣の小林鷹之衆議院議員はこのTikTokのリリースを受けて「政府内で十分に検討した結果の取り組みなのか」とツイート。これに対して、同庁副大臣を務める大串正樹衆議院議員は「動画の作成から配信までTikTok側で完結している」と返答し、若者世代への広報戦略の一環であると説明した。小林氏は「国として国民に対して、特定のアプリを事実上オーソライズ(認証)するには十分な検討が必要ではないか」と書き込み、検証の必要性を強調した。
関連記事
中国外交部が高市首相について「日本首相」との肩書を外し、氏名のみで表記。呼称の変化について、矢板明夫氏は中国の政治宣伝でみられる手法と指摘
木原稔官房長10月2日記者会見において、北海道共同募金会が運営する「赤い羽根共同募金」をめぐり、寄付金約2億5千万円の使途が不明となっている問題を取り上げ、「大変遺憾である」との認識を示した
食卓を支える農村が消える?2050年、全国の4分の1の集落が機能停止の危機に直面。食料・安全保障危機を未然に防ぐため、守るべき農地の「線引き」や広域連携、「農村の終活」という新たな選択肢に迫る
高市早苗首相は、自民党の外国人政策本部「安全保障と土地法制に関するプロジェクトチーム」から提言を受け、安全保障の観点から土地取得の新たなルールなどを盛り込む重要土地等調査法改正案を、10月5日開会の臨時国会に提出する方針を明らかにした。
高市早苗首相は9月30日、第二次高市改造内閣発足後初となる経済財政諮問会議を開催した。令和9年度予算編成や今後の経済財政運営を巡り「責任ある積極財政」の具体化に向けた議論を本格化させた。政府が目指しているのは単純な歳出拡大ではなく、経済成長を通じて財政の持続可能性を確保するという財政運営への転換である。